WiMAX2+には、au 4G LTE回線を利用できる「ハイスピードプラスエリアモード」に対応している機種があります。
「ハイスピードプラスエリアモード」は、機種側で「ハイスピードモード」から切り替えることでau 4G LTE回線を使えるようになるモードで、利用した月にのみ月額料金が発生します。
この記事では、WiMAX2+端末で使えるau 4G LTE回線にはどのような特徴があるのか、どういう時に使うと便利なのか、またLTEオプション料を払わずに無料で利用できる方法について、詳しく解説していきます。
目次
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WiMAX2+のau 4G LTEオプションの特徴
WiMAX2+は、UQコミュニケーションズが提供する高速モバイルインターネット回線で、20社以上のプロバイダからサービスが提供されています。
2018年4月現在、東名阪の一部エリアで下り最大708Mbpsの超高速モバイル通信が可能になるなど、サービス提供エリアが順次拡大されています。
WiMAX2+の機種の中には、au 4G LTE回線を利用できる「ハイスピードプラスエリアモード」に対応しているものがあります。
WiMAX2+端末で「ハイスピードモード」から「ハイスピードプラスエリアモード」に切り替えることで使えるようになるau 4G LTE回線には、どのような特徴があるのでしょうか。
WiMAX2+よりau 4G LTEの方が繋がるエリアが広い
WiMAX2+で使えるau 4G LTE回線は、auスマホ・ケータイの通信網を利用しているため、繋がるエリアが非常に広いのが特徴です。
au 4G LTE回線は、建物などの障害物をすり抜けたり回り込んだりして電波が届くため、屋内や地下でも電波が繋がりやすくなっています。
またau 4G LTE回線は、800MHzプラチナバンドを採用しているため、山間部などにも電波が届きやすいという特徴があります。
私自身、実家が田舎でWiMAX2+回線の電波が届きにくいため、au 4G LTE回線が使える「ハイスピードプラスエリアモード」はかなり便利に使っています。
WiMAX2+よりau 4G LTEの方が速度が遅い
WiMAX2+で使えるau 4G LTE回線の通信速度は、下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsです。
WiMAX2+の通信速度が下り最大708Mbpsに対応しているのと比べると約1/10なので、数字だけ見るとかなり遅いように感じます。
しかし実際には、auスマホ・ケータイ単体でインターネット利用としているのと同じ状態なので、メールチェックやSNS、ちょっとした調べ物などではまったく問題なく使えます。
私の場合、スマートフォンはSNS中心に使っているので、au 4G LTE回線に切り替えても、通信速度の遅さにストレスを感じることはありません。
WiMAX2+のau 4G LTEオプションが便利な場面は?
WiMAX2+のau 4G LTEオプションは、「ハイスピードプラスエリアモード」に対応した機種を契約していれば、WiMAX2+端末の設定を変えるだけですぐに使うことができます。
au 4G LTE回線を使うためのLTEオプション料は、「ハイスピードプラスエリアモード」を使った月にだけ発生し、UQ WiMAXの場合には月額1,005円が基本料金に加算されます。
WiMAX2+回線で特に不自由を感じていない場合は、au 4G LTE回線を使う必要はありません。
au 4G LTEオプションが便利に使えるのはどんな時なのか、見ていくことにしましょう。
WiMAX2+をギガ放題で契約しない時
WiMAX2+には、月間データ容量の上限がないギガ放題プランと、月間データ容量の上限が7GBに制限されている通常プランの二種類があります。
WiMAX2+をギガ放題プランで契約すると、「ハイスピードモード」で使っている限り、回線混雑回避のための3日間で10GBという容量制限を除き、速度制限が掛かることはありません。
WiMAX2+のau 4G LTEオプションには容量制限がある
WiMAX2+のau 4G LTEオプションである「ハイスピードプラスエリアモード」は、月間データ容量の上限が7GBに制限されています。
そして「ハイスピードプラスエリアモード」を使っている時に上限の7GBを超えてしまうと、その後でWiMAX2+回線の「ハイスピードモード」に戻しても、速度制限が掛かったままになってしまうのです。
ギガ放題プランで契約している場合、「ハイスピードプラスエリアモード」を使うたびに、データ容量の上限を気にしなければならなくなってしまいます。
通常プランの場合、月間データ通信量の上限が既に7GBに制限されているため、「ハイスピードプラスエリアモード」に切り替えたことによるデータ超過を気にする必要がないのです。
WiMAX2+を建物内・地下・地方などで使う時
WiMAX2+で使えるau 4G LTE回線は、屋内や地下、山間部でも電波が届きやすい回線です。
そのため、日常的にWiMAXサービスを使う場所が屋内や地下、山間部などの場合には、au 4G LTE回線の方が安定した通信を行なうことができるため、「ハイスピードプラスエリアモード」が役に立つのです。
私は通勤に地下鉄を使っているため、WiMAX2+回線では通信が不安定になることがあるので、電車に乗る前に「ハイスピードプラスエリアモード」に切り替えることが多いです。
WiMAX2+でau 4G LTEをオプションを無料で使う方法
WiMAX2+でau 4G LTE回線を使うためには、端末側で「ハイスピードモード」から「ハイスピードプラスエリアモード」に切り替える必要があります。
同時に、「ハイスピードプラスエリアモード」を一回でも使うと、LTEオプション料が基本料金に加算されます。
LTEオプション料はプロバイダによって異なりますが、月額1,000円前後に設定されています。
ここでは、LTEオプション料を支払わずに無料でau 4G LTEオプションを使える方法をご紹介します。
WiMAX2+とauスマホを組み合わせて使う
auスマホ・ケータイを使っている人なら、「auスマートバリューmine」を利用することで、LTEオプション料を実質無料にすることができます。
「auスマートバリューmine」は、auが指定する料金プランで契約しているスマホ・ケータイとWiMAX2+ルーターをセットで使うことで、auスマホ・ケータイの料金が最大で月額1,000円割引になるサービスです。
LTEオプション料は月額1,000円前後なので、「auスマートバリューmine」の割引額でLTEオプション料が相殺される計算です。
「auスマートバリューmine」の割引を受けるためにはau側での手続きが必要ですが、auショップまたはKDDIお客さまセンターで簡単に申し込みができるので、auスマホ・ケータイを使っている場合には、忘れずに手続きをしておきましょう。
なお、auではなくドコモのスマホ・ケータイを使っている場合には以下の記事が参考になりますので、あわせて読んでみてください。
ドコモとWiMAXを併用!メリット・デメリットを徹底比較!
WiMAX2+をau 4G LTEオプション無料の料金プランで契約する
WiMAX2+を契約する時、au 4G LTEオプション料金が無料になる料金プランを選ぶという方法があります。
例えばUQ WiMAXの場合、ギガ放題プランと通常プランのいずれも、3年または4年契約にすることにより、LTEオプション料が無料になります。
特に、通常プランの4年契約である「UQ Flatツープラス(4年)」の場合、「auスマートバリューmine」に加入することで、月間データ容量の上限なしにau 4G LTE回線を使えるようになります。
LTEオプション料を払うことなくWiMAX2+回線とau 4G LTE回線の両方を月間データ容量の上限なく使うことができるので、とてもお得です。
WiMAX2+の各プロバイダの料金プランについては、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
WiMAXの料金を徹底比較!最新・最安のおすすめプロバイダ5選!
WiMAX2+のau 4G LTEオプションはauスマホと相性抜群!
WiMAX2+ルーターには、au 4G LTE回線を利用できる「ハイスピードプラスエリアモード」に対応している機種があります。
au 4G LTE回線は、auスマホ・ケータイの通信網を利用しているため、速度はWiMAX2+に劣るものの、WiMAX2+よりも広範囲で繋がりやすいという特徴があります。
「ハイスピードプラスエリアモード」は、利用した月のみ月額1,000円前後のLTEオプション料が発生します。
WiMAX2+ルーターとあわせてauスマホ・ケータイを使っている人は、「auスマートバリューmine」に加入すれば、最大で月額1,000円が基本料金から割引されます。
LTEオプション料を実質無料にできるので、auスマホ・ケータイを使っているなら必ず加入しておきたいサービスです。
また、3年もしくは4年契約にすることでLTEオプション料が無料になる料金プランを選んで契約するという方法もあります。
特にUQ WiMAXの場合、月間データ容量の上限が7GBに制限されている通常プランを4年契約で申し込みすると、LTEオプション料が無料になるだけでなく月間データ容量の上限もなくなるので、とてもお得に使うことができます。